セルフキャリアドック制度(助成金)を活用した人材育成

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2017年春季労使交渉についての3月15日付日経新聞記事「大手企業はベースアップ前年割れが相次ぐ一方、中小企業では賃上げが広がっている」。求人広告をチェックしてみると、ある有名チェーン店のアルバイト時給が1,300円にアップ!人不足からパート・アルバイトの時給も上がっていることを実感します。

がんばっていること(成果を上げたこと)に対しての金銭的な報酬は必要な一方、お金だけでは人を惹きつけることはできず、金銭以外の報酬(成長の機会、自分の存在価値の実感、職場での楽しい時間など)はとても重要です。

今年に入り、私が支援している中小企業の社長が、賃金だけでなく人材育成で自社の魅力を高めることを決めました。

  • 従業員に「この会社で仕事を続けることで成長できる!」と思ってもらいたい。
  • 人材募集の面では「従業員の成長を支援する会社であること」を売りにしたい。
  • その結果として、お客様に選ばれ、利益につながり、最終的に賃上げにつなげる。

その意志表示としての「人材育成の予算化」でした。このようなご相談から、キャリア形成促進助成金(厚生労働省)を活用した人材育成制度の導入を支援しました。

  1. 職業能力評価制度の導入(助成金対象)
  2. セルフキャリアドック制度の導入(助成金対象)
  3. セミナー受講料補助制度の導入(助成金対象”外”)

今回は、企業内での成長の道筋を目に見える形で示したい(文書化する)という意向でしたので、「職業能力評価制度」を導入し、「能力評価体系図」および「職業能力評価項目」の策定までの短期間で壮大な?ご支援となりました。

「能力評価体系図」および「職業能力評価項目」の策定の参考→職業能力評価基準(厚労省)

評価制度導入となりますと、評価体系および評価項目の策定、評価者訓練なども必要となり、導入から定着にはかなりの負荷がかかりますので、それなりの覚悟が必要です。そこまで余力がない、小さく始めたいという企業におすすめしたいのは、人材育成策の第一歩としての「セルフキャリアドック制度」の導入です。

【セルフキャリアドック制度を活用した人材育成】

キャリアコンサルタントとの面談の機会を企業が従業員に提供することで、従業員が自分自身の成長と課題を振り返り、今後の成長への方向性とプロセス・手段を明確にする。

組織の上司が評価面談をし実務に即したアドバイスをすることは、組織内での成長という点で欠かせません。一方で、客観的な視点・組織外の視点も入れながら、井の中の蛙にならないよう、組織の上司には言えない本音も引き出しながら従業員の成長を促すしくみが、キャリアコンサルタントによる面談制度(セルフキャリアドック制度)です。

会社として人材育成に力を入れていること、目標をもって成長に向かう先輩や上司がいることこそが、就活中の学生や新入社員・若手社員にとっての魅力になります。

国家資格キャリアコンサルタントとして、私も、従業員さんが自分の目標を定め組織内で成長していけるよう、セルフキャリアドック面談に取り組んでいきます!

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