ワーキングマザーのための「母親学級」をつくりたい

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マタニティブルー(出産後の軽度のうつ状態)、産後うつ。
私が妊婦のときに参加した、病院の母親学級と保健所の両親学級で、「注意しましょうね。」と言われました。出産に伴うホルモンバランスの変化で、気持ちが不安定になることを教わったものの、実感はまったくわきませんでした。

いざ出産をしたら、そんなことはすっかり忘れて、無我夢中の日々が続きました。
ところが、産後1ヶ月のいわば産後ハイのような高揚した気持ちが過ぎるのと同時に、育児の孤独感が私を襲ってきました。今日も夫とちょこっと話しただけで、他の誰とも話していない・・・

そんなときにわが家でハガキ事件が起こりました。
私が家事と育児のあいまの貴重な時間を割いてつくった出産連絡ハガキに、夫が手を滑らせて飲み物をこぼしたのです。「印刷しなおせばいいじゃん。」という夫のことばに、感情が爆発しました。普段だったら、「あらら、、、」くらいで済むことなのですが、そのときの私は、自分が自分ではないようでした。涙がこぼれて止まらず、ワンワンと泣いていました。「私の苦労をそんなひと言で片付けないで!」「私の1日を返して!」という、自分では抑えきれない感情が沸き起こってきたのでした。

一度はけんか腰になった夫ですが、あまりにいつもと違う私の様子に、なんとかしなければと戸惑っているのがわかりました。

私は、そのとき初めて、

  • 初体験の母親という役割に対する不安や戸惑いと負担感
  • 充実していた職業人としての役割を失った喪失感や仕事を中断している焦り

を自覚したのでした。

私が参加した「母親学級」と「両親学級」では、赤ちゃんのお世話をする親の役割のことは教えてくれましたが、出産によって、職業人としての役割を(いっとき)失うことに対する心の準備と気持ちの整理については、教えてくれませんでした。

職業人としての役割を(いっとき)失うことに対する心の準備と気持ちの整理を、出産前にしておくこと

仕事を大切に続けてきたプレママ(妊婦さん)にとって、とても大切なことだと強く思います。この思いをこめて、「プレママ(妊婦さん)のための【出産後の職場復帰・再就職に備える】座談会」を開催しています。

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マタニティ・ブルー(出産後の軽度のうつ)
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  • 出産後、妊娠中に増加していた女性ホルモンの分泌が急速に低下する影響で、軽度のうつ状態になること。
  • 約半数の女性が経験するといわれています。
  • この状態が10日以上続き場合には、産後うつに移行している可能性があるので、心療内科などを受診すると安心です。
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