採用活動で学生を脅す企業、人権侵害を平気でできる企業

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 2015年卒の就活。大手企業、ベンチャー企業では続々と内定が出ていますが、今年の就職相談で特徴的な相談は、、、

  1. いくつもの企業から内定をもらったけれども、どの会社を選んだらいいのか?
  2. 内定の電話をもらったときに、ものすごく高圧的で、印象が悪くなってしまった。第一志望だったのに、、、
  3. 内定をもらったけど、内定を言われた場で他の企業を電話で辞退させられたけど後悔している

 充実した学生時代を過ごした光る学生さん、正直に自分を表現できている学生さんには、どんどんと内定が出ています。その一方で、逃げられては大変!ということなのでしょうか、内定時に学生を脅す企業が増えている印象です。

 1の相談は健全ですね。自分の考えでいろいろな企業を周り、挑戦したいことを企業にしっかりと伝えて内定を得ています。さらに、他の企業にも内定をもらっていることを企業に伝えた上で、企業にも決断の時間をもらっています。

 2の相談は、最終面接までは丁寧で親切な対応だったのに、内定の電話では手のひらを返したような高圧的な対応で学生が戸惑っているものです。名前の知られた優良企業と言われる企業がやっていることに驚かされます。

 3の相談は、学生の人権、特に自己決定権とプライバシーの侵害と言えます。この相談もまた、名前の知られた優良企業と言われる企業がやっていることにさらに驚かされます。当然、学生のその企業に対する印象は悪くなり、入社したい気持ちは消えています。フリーのキャリアコンサルタントとしては、公正採用に反する行為を訴えるべきだと思うのですが、学校や学生は立場上、訴える意思はありません。
 
 採用担当の社員さん、気持ちに余裕がないのでしょうか?上司からも「良い学生を逃がすな!」と脅されているのでしょうか?

 大手企業の採用プロセスで、学生に将来のキャリアを問う企業が増えています。上記のような相談を受けると、流行りだから採用手法として取り入れている企業も多いのかもしれないと残念な気持ちになります。

  採用活動で学生を脅したり、人権侵害を平気でできる社員、そしてそのような社員を採用活動の前線に配置している会社は、仕事でも物事の本質を見失う企業、短期的成果ばかりが問われる企業なのではないでしょうか?

 入社後も社員のがんばろうという意思を引き出せる企業は、採用プロセス全体を通じて、学生にウソをつかせてしまうような脅しをせず、常に本音で「自分の選択を相談」できる企業だと私は思います。

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コメント

コメント一覧 (1件)

  • 内定辞退の学生に脅す話しは、日経にも記事が出ていました。
    「内定辞退、修羅場でむき出しになる人事の本性 」。
    http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK2802Y_Y4A420C1000000/

    今年は内定を複数もつ学生が多くなりそうですが、
    内定を断る際にリスクがあると(面倒なことがあると)いうことも
    学生に伝えていかなければ、と思わされました。

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