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私はそうは思いません。工夫・努力をしなければ、社会福祉法人であっても、保育の質は低下しますし・・・論点のすり替えも甚だしいです。

確かに、施設基準と職員基準などでは、歴史的な経緯から社会福祉法人が運営していることが多い認可保育園はかなり恵まれています。認可外保育園のうち、東京都が認証している認証保育園でも、認可保育園の基準より緩くなっていますので、不安に思う親御さんもいるでしょう(私も預けるまでは不安でした)。例えば、子ども一人あたりの面積が認可保育園より狭くても可、園庭ではなく近所の公園でも可、正規職員(保育士)割合は6割以上で可など。

私の長男は、0歳児のときには認可保育園併設の一時保育に、1歳児からは公設民営の認定こども園にお世話になっています。また次男は、0歳児のときには東京都の認証保育園に、1歳児からは長男と同じ公設民営の認定こども園にお世話になっています。

その経験を踏まえた答えとしては、、、

  • 認可保育園のいいところ
    • 広い園庭と広いプールがある。
    • 保育料が収入に応じて決まるので、認証保育園より格段に安い。
  • 認証保育園のいいところ
    • 毎日、いろんなところにお散歩に行き、動植物や近隣住民とのふれあいがある。でも、子どもの安全という視点では、散歩に行く=危険が多いとも言えるので、悩ましい。
    • お部屋の広さ(一人あたりの面積)という点では、確かに認証保育所は狭い感じはするけれども、何か支障や問題を感じることはない。
    • しっかりと計画された週1回の学習プログラム。その教材の解説がもらえ、家庭での教材の楽しみ方も教えてもらえる。
    • 給食の行事食、おやつに子どもたちが楽しめる、興味を持てる工夫がこらされている。
    • 延長保育の時間が長く、希望すれば夕食も提供してもらえる。

というように書き出してみると、次男がお世話になった認証保育園は限られた環境のなかで、子どもたちのために試行錯誤と工夫をしてくださっていると言えます。ちなみに、私がお世話になっている認可保育園も認証保育園も、保育士さんは株式会社の社員さん。ベテラン保育士さん、ママさん保育士さん、若手の保育士さんたちが、子どもに愛情を注いでくださっています。つまり、環境と利用料という、いわば「既得権」といえる点では認可保育園が勝るのですが、それ以外の点では認証保育園に軍配があがり、甲乙つけがたいというのが結論です。

利用料以外の要素を客観的なデータで比べてみると、認証保育園にやや軍配があがるようです。子どもの保育、保護者対応、不満の言いやすさや要望・不満への対応のいずれも、認証保育園の満足度が高くなっています。

保育園に入れればラッキー、認可保育園と認可外保育園のどちらがいいかと選ぶことは贅沢という状況ではあります。もし、認可保育園に入れなかったとしても、認可外保育園の施設と職員さんを、自分の目でよくみて、説明を聞いてみてはいかがでしょうか?

選挙前?などに、「保育への営利企業の参入反対!」といった内容のビラを配る人が子どもたちの保育園前に出現します。そんなビラを読むと、私は怒りを隠せません。それは、「株式会社の社員だから保育の質が低い。株式会社が参入すると保育の質が低下する。」という論調だからです。

働く親と子どもたちのために、様々な工夫と努力をし、惜しまず愛情を注いでくださる保育士さんが株式会社にもたくさんいるという現実を、もっともっと知って欲しいと思っています。また、株式会社の保育士さんは、子育て後の再就職の方、企業から転職された方など、いろいろなバックグラウンドを持つ方がいらっしゃるのも魅力です。

預けているワーキングマザー&ファーザー、そして保育士さんが誇りをもって仕事をする姿は、子どもたちに「社会に貢献する喜び」「人の役に立つ喜び」を伝えるでしょう。そう信じて、私も仕事をがんばろうと思います。

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