仕事と子育ての両立の悩みから仕事を辞める前に

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先日、長男の友達で、お母さんが専業主婦の女の子から唐突に、「どうして○○くんのお母さん(私のこと)は、お母さんなのにお仕事をしているの?」と聞かれました。身近に家事労働以外に職業労働をしている女性がいないと、そういう疑問をもつのでしょうね。

自分の子供たちからは、「なんでお母さんなのにお仕事をしているの?」と一度も聞かれたことがなかったので、とっさに子供にわかりやすい答えが浮かばず、「そうねぇ、やりたいから…」と答えましたが、ぴんとこなかったようで、「ふ~ん」と不思議そうな表情を浮かべていました。

あらためて、なぜ女性・母なのに仕事(職業労働)をしているのかという、女の子の素朴な疑問への私なりの答えを考えてみました。

  • (ちょっと大げさだけど)せっかく先祖から受け継いだ命を大切に活かしたいから。
  • (ここが一番感じていること)私はたまたま女として生まれてきただけで、男であっても女であっても、一人の人間として、自分がたくさんの人にしてもらったように、自分ができることで、家族も含めたたくさんの人の役に立ちたいから。
  • (直接的にはこれかな)これまで仕事でお世話になった方への恩返しは、自分がしてもらったことを、次の世代にしてあげることだと思うから。
  • (これも私にとって大事)職業労働は、お金をもらうからこその責任・緊張感があり、より自分を成長させることができると思うから。
  • (現実的には)家族との幸せな生活を守りたいから(夫婦共働きでリスクヘッジするため)

仕事と子育てとの両立において、正直、仕事を辞めたいなと思ったこともあります。でも、辞めずにここまで続けてこられたのは、私にとって仕事をすることは、役に立つ人間に成長するために必要なことだったからだと改めて思います。と同時に、私たち夫婦はいろいろなこと(時間の使い方、スケジュールの立て方、仕事の請け方・断り方、買い物の仕方、ストックの仕方、料理の作り方などなど。)を試行錯誤し、なんとか妥協点を見出すことが今のところできているからでもあります。

仕事と子育てとの両立に悩み、仕事を辞めようか迷っているあなたへ

「なぜ女性・母なのに仕事(職業労働)をしているのか」、この問いの答えを考えてみることをお奨めします。この問いの答え、つまり「働く目的」は、生きる意味でもあります。だからこそ、仕事を辞めても、他の活動(例えば、PTA活動、地域活動、家族の世話、パート等)で問いの答えが満たされ、かつ、今後の経済的な見通しも立つのであれば、辞める決断をしてもいいでしょう。

でも、もし問いの答えが満たされそうもなければ、辞めると後悔し、仕事と子育てとの両立の悩み以上の深い悩みに苦しむことになります。「辞めること=目先の仕事を失う代わりに何かを得ること」にだけ捕らわれていると、「仕事を辞めることで、将来、得られるはずのものが得られないこと」のダメージの大きさには思い至らないものです。

  • 辞めるのか、辞めないのか。
  • 仕事をすることで失うもの(例えば、家族との時間、ベビーシッター代などのコストなど)を認識したうえで、仕事を通じて何を得たいのか。
  • 夫婦で両立していくために取れる別の手段・妥協点はないのか。

一人で悩み考えていても答えがでないときには、周りの方やキャリアコンサルタントに相談することも合わせてお奨めします。人は誰かに話すことで、自分では考えもしなかった視点で考えてみることで、自分の心の底にある気持ちに気づくこともあるのだから。

【キャリアコンサルティングのお問い合わせはこちら

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