いい会社、いい家族、どこを見る？

　会社に勤めていたとき、人事・採用担当として、自分の会社が人材紹介会社や派遣会社からどうみえるのかをヒアリングしたことがあります。人材紹介会社や派遣会社からみれば、私が勤めていた会社は顧客なので、みんな悪くはいいません。つまり、「いい会社だと思います。」と答えてくれました。

　そこで、理由を尋ねたところ・・・面白いところをみているなぁと思いました。

• ドアを開けて入ったときに、見える範囲の社員がドアの方を向いて座っているだけでなく、顔をあげて挨拶してくれるから。
• 入り口付近にある傘立てが、整頓されていて、使い捨て傘が少ないから。
• 応接室に置いてある観葉植物にホコリがかぶっていないから。
• オフィスにいる社員同士が楽しそうに話しをしているから。
• 会社のいいところだけでなく、課題もきちんと時間をかけて説明してくれたから。

　いずれも、仕事の基本中の基本である　「挨拶」　「整理整頓、清掃」　「コミュニケーション」　です。基本をちゃんとやるって、大事なんですね。　

　そして、同僚を「蹴落とすライバル」と見なしていがみ合うのか、「切磋琢磨する仲間」と見なして知恵を共有し合うのか。また、お取引先を「業者」として下に見るのか、「ビジネスパートナー」として信頼関係を大事にしてともにいい仕事ができるように協力するのか。社員がどういう意識で仕事をしているかが、短時間しか接していない社外の人にも透けて見えているんですね。

　では、いい家族ってどうなんでしょうか。私は会社を見るポイントと似ていると思っています。

• 挨拶をして、お互いの存在を認め合っているか。
• 自分たちにとってのいい家族であるために必要なメンテナンス（たとえば、夕食を一緒に食べる、記念日に外食するなど）をしているか。
• ちょっとした会話が飛び交っているか。
• 耳障りのいいことだけでなく、ある意味の対決が必要になるかもしれない事柄（たとえば、子育てや仕事のあり方など）も、話しあおうと努力しているか。

　家族は、一人ひとりの自己実現のあり方を、お互いに応援しあい、補いあう存在だと私たちは捉えています。【ファミリー・ワーク・バランス　https://www.papamama-goodlife.net/　】　そこで私たちは、下記のポイントでご家族のお話を聞き、ありたいご家族の姿に近づくにはどうすればいいのかを一緒に考えています。

• 基本である　「挨拶」　「メンテナンス」　「コミュニケーション」　がどういう状態なのか。
• もし、どこかがうまくいっていないとすれば、何を変えるとうまくいく流れをつくることができそうか。
• 家族一人ひとりが、それから家族として実現したい未来はどういったものなのか。それをどう応援しあえるのか。

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