就活での「企業のウソと脅し」の実態

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8月1日は、「経団連の採用選考に関する新指針」では、選考開始日です。

8月1日を迎えた今日、就活中の大学4年生のうち、内定をもらっている人は、晴れ晴れした気持ちと鬱々とした気持ちで過ごしている方に分かれています。学生からの相談によると、今日は、20年以上前のバブル期採用さながらの「内定拘束(ホテルでの内定者懇親会、内定者旅行等)」が行われているようです。

経団連加盟企業の就活スケジュールの後ろ倒しにより、8月1日現在、企業は次の3パターンに分かれています。

  • こっそりと内定を出している企業
  • 堂々と内定を出している企業
  • これから採用活動を開始する企業

内定をもらっている企業が第一志望だった学生たちは晴れ晴れとした気持ちで今日を迎えています。

一方、これから選考が始まる企業を第一志望としている学生たちの内、他社に内定をもらっていて、内定拘束に出席する人は鬱々としています。企業から脅されている人が多いからです。

  • 他社は受けるな、辞退しろ、といって脅す
  • 頻回に会社に呼びつけ、就活が続けにくいようにする
  • 特定のリクルーターがつき、頻繁に電話をかけてくる(遠回しにいろいろ聞いてきて、心理的にプレッシャーをかける)
  • 採用担当者がゼミの教授やキャリアセンターに内定の挨拶に行くといってプレッシャーをかける
  • 会社のホームページに写真を載せたいと言ってきてプレッシャーをかける

※こっそりと内定を出すとは:実態としては選考をし内定を出しているのにも関わらず、選考を「アンケート」と言い換え、内定とは言わずに「8月1日に来てくれたら、いいお話しができる」と言っている。

新スケジュールへの対応で、「こっそりウソをついて採用活動をした企業」「学生を裏で脅し続けた企業」というのは、結局、入社したとしても、「仕事で社会を欺くことを強要される」「仕事での成果を脅されながら求められる」企業である可能性が高いと私は思います。

学生さんも、親御さんも、会社名・会社規模にごまかされず、採用を通じた会社の対応から、「顧客」としてその会社とつきあい続けたいのか?「その会社の社員」として一緒に働きたいか?という視点で、会社選びをすることをお奨めします。

  • 脅されて悩んでいる学生さんへ
    内定辞退をしても、9月以降にも中堅中小企業の求人がまだまだ出てきます。大学の学校求人もチェックし、1人で頑張らずに、学校等で誰かに相談をしながら頑張ってください。
  • 2017年卒の学生さんと企業の採用担当者へ
    内定が欲しいあまりに、「御社(だけ)が第一志望です!」とウソをつくのなら、それなりの覚悟が必要です。採用活動を通じて、就職や企業に対して気になっていることを相談できる関係をつくるのが望ましいのですが、一次面接のときから、「御社(だけ)が第一志望です!」と言い続けてしまうと、そういった関係はまずできません。
    私はウソをつかずに活動することをお奨めしますが、社会経験、交渉経験がほとんどない学生さんにとっては、現実にはなかなか難しい状況もあるでしょう。だからこそ、先輩社会人の代表として、企業の採用担当者には、ウソや脅しをして欲しくないと強く思います。
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