両立もリモートワークも、ヘルプシーキング行動がみんなの成果につながる!

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「ヘルプシーキング行動」。仕事と子育ての両立、リモートワークにおいても、大切な行動と言われています。相手からは困りごとが見えにくいという点で共通しているからでしょう。

私が「ヘルプシーキング」ということばを知ったのは、中原淳先生著「女性の視点で見直す人材育成(ダイヤモンド社・2018年)」です。

180~183ページに「ワーママ女性は「助け」をなぜ求めない?」というTOPICがあり、調査データをもとに「ヘルプシーキング行動(Help-seeking Behavior:援助や支援を求める行動)」をしているワーママほど、成果を出していると言えそうだと紹介されています。

でも、人を頼るのはなかなか知恵と勇気がいりますよね。私の1社目の会社の退職理由の1つも、結婚・出産した場合、周りの人を頼るのは気が引ける、申し訳ないと思ったことです。

中原先生の本の続きにも「ワーママの9割はヘルプシーイングに困難を感じている」と書かれています。大事だけど、どうしても遠慮してしまう、誰にどのように頼んだらいいかと迷う。私がそうだったように、現在のワーママの多くの感覚なのでしょう。

でも、「ヘルプシーキング行動」のハードルを、さわやかに、軽やかに乗り越えている人たちが身近にたくさんいることに気づきました。保育園児や保育園出身の子どもたちです。保育園で育つって本当にすばらしい経験です!

たとえば・・・保育園仲間たちと一緒に行ったある夏祭りでのできごとです。Aちゃんが私の手を引き、「トイレに一緒に来て」と言うのです。Aちゃんのお母さんは出店に食べ物を買いに行っていない、Aちゃんはトイレに行きたくなってしまったのです。そして、無事に間に合ったそのとき、「おしりふいて!」とごくごく自然に頼まれました。

私がAちゃんと同じ年の頃だったら、まちがいなく、自分の母以外には頼めずにおもらしをしていたと想像ができます。でも、おもらししてしまったら、自分は嫌な思いをする、そしてみんなも対応に手を取られたり、助けてあげられなかった後悔で楽しめなくなったり。ヘルプシーキング行動は、迷惑なものではなく、みんなのためになるのです。そう思いますよね?子どもの話だとそう思えるのに、大人の世界では遠慮してしまう・・・・・

この子たちが成長して大人になるにつれ、ますます上手に周りに助けられ、助ける協力関係を築いて、男性も女性も仕事と子育てをしながらいきいきと暮らすことが文化として主流になっていくのでしょうか。それとも、この子たちが大人になる過程で、周りの文化的な影響や遠慮や羞恥心等から「ヘルプシーキング行動」が消えてしまうのでしょうか。

せっかく身に着けた大切な力、子どもたちから「ヘルプシーキング行動」が消えてしまうことのないように、そして誰かの「ヘルプシーキング行動」にお互いさまの気持ちで自然に応えていけるように、何をすべきか。少なくとも私自身も努力することと感謝すること、そして「ヘルプシーキング」できること、応えること素敵なことだよ!、みんなにとって意味があること(メリットがあること)だという事実を集め、伝えていきたいと思います。

「して欲しい人」と「してあげたい人」が同時にいるから成立する「ヘルプシーキング」を、組織でも文化として根づかせるために

「して欲しい」と言える個人の意識・行動と周囲の環境(マネジメントや制度、しくみ等)、「してあげたい」と思える人を増やす個人の努力と周囲の環境づくりについて、職場での「ワークショップ」等でさらに知恵を集め、組織だけでなく子どもたちの未来のためにも「ヘルプシーキング行動」を文化として育てていきましょう!

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