実務家教員COEシンポジウムでのご質問「失敗の話が聞きたい」

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2022年9月11日(日)「実務家教員COEシンポジウム 実務家教員としての生き方」に、発表者、パネリストとしてお招きいただき、日本女子大学リカレント教育課程担当講師・キャリアカウンセラーでの取り組みをお話しました。

パネルディスカッションのなかで、視聴者の方から「失敗の話が聞きたい」という質問がありました。時間の関係で私はお答えできなかったのですが、とても気になる質問なのでここで私なりの考えをお伝えしてみようと思います。

この質問があったときに私は心のなかで、「失敗?失敗ってどんなことを聞きたいんだろう?授業の構成が悪くて単調な時間が長くなったり、発問の仕方が悪くて想定した答えを引き出せなかったり、ディスカッションのテーマが難しすぎて議論が尻すぼみになってしまったりといった失敗はあるけど・・・ただ、それもその場で受講者とやりとりしながら修正しているし、大きな”事故”になったことはないし・・・」などと、考えていました。

失敗を取り返しのつかない失敗ととらえずに、その場でよりよい授業を受講者とともに作っていくことを私なりに試みているのだと、あらためて思いました。完璧な授業は存在するのかもしれないけれど、完璧にしよう、自分は完璧だと講師が気負って話していると、受講者はちょっとした疑問を口に出しにくくなってしまうのではないかとも思いました。発表資料「実務家教員として大切にしていること」のうち、【フラットな学び場】の実現の一つと考えます。ということで、結局、行き着いたのは、私が実務家教員として大切にしていること。こちらが発表スライドです。

 

もう一つ、大事なことに気づきました。これまで取り返しがつかない大きな失敗が起きていない要因は、ニーズ調査を踏まえて授業を作りこんでいること、そして先生方や課長等、関係者と相談しながら作っていることがあると思うのです。もし、受講者視点を持たず、軸を持たずに授業を組み立てたら、失敗の可能性が高いだけでなく、効果検証と改善もうまくできないでしょう。

実務家教員としての自分を振り返るいい機会をいただきました。そして、今回の私にとっての一番の学びは、ご一緒させていただいた先生方それぞれの生き方、あり方です。講演と進行の隅々にまで人に対する優しさあふれる伴野先生、実務家としての独自性を発展させ学生とともにスポーツSDGsを展開する芦塚先生、岡山の地で長年地域のための貢献を堅実に積み重ねてきた宮前先生、ありがとうございました。

【参考】社会構想大学院大学 実務家教員養成課程

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